香港 e-Channel(e道)とは?
香港国際空港のイミグレ(入国審査)の渋滞具合と言いますと ちょっとした名物です。週末や連休等 到着便の重なる時間帯は かるく1時間とかかかることもざらですし 大陸民族大移動の”春節”ともなると それはそれは想像もしたくない程の込み具合になります。
そんな入国審査待ちの大行列を横目に”スルリ”と 短時間で入国 (通過) する事ができる 自動化ゲートの事を e-Channel(e道)と言います。
申請手続きはすべて無料で一切料金は必要ありません。
さらに出入国カードも免除になります。薄暗い機内で ゴソゴソ老眼鏡引っ張り出して記入する煩わしさから解放されるのです。
そんなんだったら香港渡航時に「申請しなきゃ損じゃん!」って皆思いますよね?
ところが 誰でも申請できたら あんな長蛇の列ができる訳無い。
そう、申請料は無料でも「申請する事ができる条件」ってのが存在するんです。
香港 e-Channel(e道)の申請条件
申請する渡航時を”含めず”、過去12ヶ月以内に3回以上香港国際空港から入国していること。 陸路で中国の深センに出入りしているとか、船でマカオと行き来した回数はノーカウント。つまり”1年以内に4回香港に渡航すれば 4回目の入国時に申請する権利がある!”って事なんですね。
ビジネスマンでもない限り 年に4回も香港に行く方...そうそういませんよね? そうなんです。利用できる人がかなり限られてくるのです。
適格要件:
1. | 申請者が18歳以上であること; |
2. | 有効な旅券、そして必要に応じて数次査証を所持していること; |
3. | 以下の身分証明書のいずれかを所持していること:香港特別行政区(HKSAR)トラベル・パス; |
4. | 3.で書かれた身分証明書のいずれかも所持していない方の場合: |
5. | 香港SAR(特別行政区)での不利な記録がないこと |
登録完了後は以下の場所でフリークエント・ビジター・eチャネルを利用することができます。
- 香港国際空港
- 羅湖
- 落馬洲支線
- ホンハム
- 深セン湾
- シャタウコク
- マカオフェリー・ターミナル
- 中国フェリー・ターミナル
- 啓徳(カイタック)クルーズターミナル
- 文錦渡(マン カム トウ)
- 落馬洲
- 屯門フェリーターミナル
ANA・JAL・キャセイパシフィックの上級会員
こんな申請条件が厳しい「e-Channel (e道)」への道のりですが ココをご覧になっている マイラー・旅好き・修行中の方・ステイタスホルダーの方々 への隠された特権があるのです。それが航空会社の上級会員の申請権利です。
ANA
ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ、スーパーフライヤーズ(本会員、家族会員)が対象
JAL
- 申請者本人が18才以上であること
- 香港入国に際し、有効な旅券もしくはビザを持っていること
- ステータスを保持していること
JMBダイヤモンド会員、JGCプレミア会員、JMBサファイア会員、JMBクリスタル会員、JALグローバルクラブ会員が対象
キャセイパシフィック航空
香港が地元のキャセイ・パシフィックになるとマルコポーロクラブの一番下のステータスで申請できます。
ダイヤモンド会員、ゴールド会員、シルバー会員、グリーン会員
マルコポーロクラブは年間US100ドル払えば誰でも入会できます。e-道は一度申請すればずっと利用できるので、e-Channel(e道)申請のために入るの一つの手段だと思います。
デルタ航空
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(デルタアメックスゴールド)を作れば、即時にゴールドメダリオン会員になることができますので、(ANAやJALと違って)修行と必要とせずに「e-Channel」の申請が可能です。
e-Channel(e道)の申請場所
申請をする場所は、入国審査を終えた所の右と左の2か所にあります。
注意事項!
入国審査を終えたら、わずか 数m先を 右・左折 (北・南) のOFFICEへ!
絶対に自動ドアを通過しバゲッジクレームへ出てはいけません!
もし出てしまうと 後戻りはできませんので,申請は次回の香港渡航時までお預けになります。
北側と南側のオフィスで申請受付時間が異なります。
到着便の時間で選ぶと良いでしょう。
e-Channel(e道)を申請してみます
今回は早朝に香港到着です。
家族旅行ではなく妻と二人の特典航空券の旅でしたので e-Channel(e道)申請には絶好のチャンスです。
早朝の香港国際空港は閑散としています。
1月中旬だったのですが、すでに春節モード
閑散としている早朝でも・・・この行列です。わかり辛いですが”折り返しターン”で6列程並んでいます。もうちょっと工夫出来ないのでしょうか。
早朝につき、お店やコンビニも数店舗しか営業していません。
さらに、行列に並んで入国審査を抜けたら、まだ「e-Channel (e道)" を申請OFFICE」がオープンしていませんので わずか数メートルの通路内に留まらなくてはならず、時間を潰す所もありません。
申請OFFICEがオープンするまで 約1時間以上ありましたので、このベンチ3席利用してフルフラット朝寝です。ちょっと寒かった。
時間が来たので「この行列に耐えるのもこれが最後!」と言い聞かせ 無事イミグレ通過します。今回は早朝からオープンする南側オフィスを利用するので、入国審査を抜けると「すぐ左折」です。
南側オフィスがオープンする7時30に合わせてイミグレを通過したのですが、既に3~4人の方が並んでいました。
とは言え、一人当たり3~4分で手続きが終わりますので10分程で順番が回ってきます。
e-Channel(e道)登録(手続き)方法
何も難しい事はありません。順番が来たら合図をされますので係員の指示に従って入室し着席します。
手順としましては・・・
- パスポートとステータスカードを提示。
- 申込用紙にサイン。
- 指紋を採取。
- 顔写真を撮影。
所要時間は 僅か数分で終わります。私はANAステータスカード、妻はSFCカードを提示しましたが 特にどちらでも問題ない様ですが 一応 両方持参して挑むと安心かもしれません。
登録が無事完了しますと、こちらの案内冊子とサインをした控え。
それと、パスポート裏にバーコードが貼られて返されます。
これで申請手続き、すべて完了です。
使用方法
次回からは超簡単に出入国ができます。
- パスポートをスキャナーに読み込ませる
- ゲートが開くので次にすすむ
- 人差し指の指紋をスキャンする
- 入国の場合、シールが出てくるのでパスポートに貼っておく
※動画の方が理解し易いですね。
まとめ
香港到着時に申請すれば 復路の出国時から使えます。
一度登録が完了すると、パスポートの有効期限内まで、e-Channel(e道)の利用が可能ですが パスポートを更新すると e-Channel(e道)も更新の必要があります。
SFCやJGCホルダーの方であればクレジットカードを解約しない限り ステータスは維持されますので 今回の要領で再度更新すれば良いだけです。
またe-Channel(e道)は香港国際空港以外にも中国フェリーターミナル、マカオフェリーターミナル等でも利用可能です。
ANAでもブロンズ(修行中)の方でも申請できる上に無料なんですから 香港渡航時には 自動ドアを通過する前に忘れずに右左折⇒e-Channel(e道)手続きをお薦めします。
e-Channel(e道)申請がまだの方は、機会があれば是非…
では、また。。